9条守りたいね
2006-05-29T17:03:43+09:00
kobo1947
しっかりと見る! そして、できることをやる!
Excite Blog
exblog以外のブロガーズ・リンク
http://kyuujyou.exblog.jp/2753589/
2006-08-15T00:00:00+09:00
2006-04-18T16:35:18+09:00
2006-02-14T18:22:48+09:00
kobo1947
勉強したこと、したいこと
私は9条を変えてしまうことは即ち理性の敗北を意味すると考えています。その影響は日本だけでなく人類全体に及ぶと考えます。しかも世界で最も危険な軍事超大国の代理人のような政府によって行われようとしていることに、耐え難い恐怖と苛立ちをおぼえます。私のブログを訪れたブロガー達のブログでエントリーに触れて、互いに多くの共通した認識で結ばれていることを知りました。
みなさんとリンクし交流を深めたいのですがexblog以外ではその方法がわからないため、紹介を兼ねてこのページに記入することにします。
keep9 ブロガーズ・リンクの存在を最初に教えていただきました
風に吹かれて 謙虚な姿勢と、正義感あふれるエントリーが、好感を呼んでいます。
たかせの政治 私と同い年の(残念ながら、元)議員さん
fight-web 管理人 この運動を広めるのにとても熱心な活動家・・・と見た。
ICCで「人間の安全保障」 ICC(国際刑事裁判所)のことを、教えていただきました。
科学史、音楽、露西亜、そして、、、 非武装には「覚悟」が必要だと・・・(志の高い院生)
近頃、気になるニュース え゛!? 時事紹介のあとの一言がおもしろい
ヤジ猫 言葉使いの悪さと問題指摘の鋭さは天下一品
向前走 独特のユーモアが漂っていて・・・コメントのやりとりなど特に
華氏451度 幅広いテーマと鋭い分析―多くを学ばせてもらってます。
ムックの日記 なんという知性!そして包容力!
再出発日記
ガンジーの会
雑談日記(徒然なるままに、。) いろんな出来事に風刺のパンチ!
【パロディ版も抱腹絶倒!】
・コラコラなにすんねん(HP)
・MeMoMa
・てやんでぇべらぼーめ
from World by 159cm 美術専攻の女子学生さん。『護憲の大人に感謝』・・・なんという・・・
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蒸発していました
http://kyuujyou.exblog.jp/3528496/
2006-05-29T17:03:38+09:00
2006-05-29T17:03:43+09:00
2006-05-29T17:03:43+09:00
kobo1947
がんばらねば!
そんな折も折、わたしはブログから蒸発していたのであります。現在も蒸発中なのですが、娘から「お父さんのブログ国際的になってるよ。」という指摘があり、見ればコメント欄といい、TB欄といい、英語だらけになっていました。「いや~~~凄い!外国の人からこんなにたくさんの励ましのお便りをもらうなんて!」感動です(涙)。
とはいうものの、残念ながらわたしは外国語に不自由なものでして、読めないものを残しておいてもしょうがないので、泣く泣く削除しました。
ってことで、もうしばらく蒸発を続けますが、この間外人さんでなくコメントやTBをいただいた方々には心から感謝します。やがてまとめて対応させていただきますので、しばらくはご勘弁を・・・]]>
黒木和雄監督を偲ぶ
http://kyuujyou.exblog.jp/3250696/
2006-04-18T13:13:00+09:00
2006-04-18T18:14:01+09:00
2006-04-18T13:10:02+09:00
kobo1947
日々思うこと
― 父と暮らせば 製作スタッフを代表して ―
監督 黒木和雄
170人の方々の感想文を拝読しました。
映画をごらんになったすぐ後にこれだけの感想を寄せられた人々の熱気にまず圧倒されました。と同時に、この映画の作り手の一人として映画をごらんになっていただいてよかったな、 という率直なよろこびを抱くことができました。
あらためて皆様に感謝の気持ちをお伝えいたします。
戦後60年、私も戦争体験者(子供でしたが)の一人として戦争の悲惨さ、醜悪さ、残虐さについて語りつたえていかなくてはならないと思っております。
感想文全体にみなぎる平和への強い皆様のお気持ちをひしひしと感じることができ、大きな勇気をあたえられました。
ありがとうございました。
昨年5月、私の属する市民グループは、映画館の協力を得て「父と暮らせば」の上映運動を2週間にわたって行いました。この映画は、1600人を超える観客を呼び、170人に鑑賞直後の感想を書かせたのです。
○父をはじめ多くの人を失い、自分だけ生きたのは申し訳ない、という気持ちは、JR福知山線の大事故で二輌目に乗っていて奇跡的に生き残った青年が、同じことを言っていた。このようなことを繰り返してはならない。亡霊の父が娘に言っていた「この惨事を、ありのまま後世に伝え、同じことを繰り返させないのが、生き残ったものの務めだ」という言葉は、胸に響いた。政府が9条を変えて戦争できる国にしようとしている時、過去の愚行を語り伝える大切さを改めて思わされた。(78歳・男)
○主人公一人の身の回りに、被爆による様々な物語があって原爆という当時の悲惨さを知った。被爆した方々が沢山みえるのなら、物語は数え切れないほどあるのだろうと思うと、心が痛んだ。生き残ってしまった苦しみを訴える娘にお父様が「死んだ人はそんなことを望んでいない」といったセリフが印象的で、恐ろしく、忘れたいけれど忘れてはいけないということの大切さを感じた。(20歳代・女)
○昔の原子ばくだんがどれだけこわいことかを知って、とてもびっくりしました。とても多くのぎせい者がでたことも知ったり、生きていてもとてもつらいんだなぁと思いました。私、もうこんなことは、おこってほしくないと思います。(12歳・?)
これらの感想文を読みながら私たちは涙しました。そして感想文集を作り、多くの人にもぜひ読んでもらいたいと思いました。そうした状況を黒木監督に知らせ、感想文の全てに目を通していただいたところ、監督から文集への寄稿が送られてきました。
この一文こそ私たちへの遺稿となったのです。
本日は初七日。この遺稿を皆様に紹介し、改めて生前の監督を偲びたいと思います。
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■平和省プロジェクト キックオフコンサート■
http://kyuujyou.exblog.jp/3244480/
2006-04-17T16:55:00+09:00
2006-04-17T17:49:25+09:00
2006-04-17T16:55:34+09:00
kobo1947
未分類
これは『平和省プロジェクト キックオフコンサート』の「お知らせ」ですが、このコンサートで、きくちさんご自身もフルート演奏されます。
(以下転載)
4月29日(みどりの日)に行われる「平和省プロジェクト キック・オフコンサート」のフライヤー(表)(裏)が完成しました。なつかしのニューフロンティアーズ-1も出演します。チケットがご入用の方、預かってくださる方は、DMでお願いします。
今、アメリカでも平和省法案が議会に!
平和省法案を米国議会に提出したデニス・クシニッチ下院議員(民主党/オハイオ州)は、この法案を提出する際に、言いました。
「議長、私たちは心の奥底で知っています。恐れが私たちを暴力に導くこと、暴力が戦争に導くこと、戦争がすべての破壊に導くことを。しかも私たちは恐れを欲していません、暴力も戦争も欲していません。平和が欲しいだけなのです。私たちは平和を欲するあまりそのためには何でもしようとさえ思っています。それで安心のために軍備に予算の半分も使っているのです。
こんな暴力による平和維持など続かないことも知っています。そのやりかたでは私たちの子どもたちに未来を与えることができないことも知っています。
ですから今日、「平和と非暴力」省の設立法案3760を提出して新しい出発にします。これは、絶望ではなく勇気と希望を選択するという数十人の議員たちの宣言です。私たちは新しいアメリカと新しい世界を作ろうと宣言するのです。」
さあ、平和憲法を持つ国にふさわしい平和省を日本にも創りましょう!
あなたの地域でも平和省プロジェクトを立ち上げてみませんか?
*このコンサートの収益は国際平和省会議、および平和省プロジェクトのために使われます。
平和省プロジェクトJUMP(準備会)
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■■■戦争中毒■■■
http://kyuujyou.exblog.jp/3209686/
2006-04-12T17:56:00+09:00
2006-04-12T22:22:48+09:00
2006-04-12T17:56:06+09:00
kobo1947
日々思うこと
『戦争中毒』というタイトルの本です。サブタイトルが『アメリカが軍国主義を脱け出せない本当の理由』。著者はロスアンゼルス在住の漫画家で反戦活動家のジョエル・アンドレアス。きくちゆみさんとグローバルピースキャンペーンが監修と翻訳を行い、発行は合同出版で、第1刷が2002年10月に出版されています。漫画なのですが、通常のマンガと異なり、一つ一つのコマがとても重いのです。吹き出しの中の短いせりふにもすごいジョークや皮肉が込められていたりするので、注意して読む必要があります。わずか66ページの漫画を読むのに、これほど疲れたことはありません。
さて、この本を読んで強く印象付けられたことは、アメリカを「経営する」人たちにとって一番大事なことは、「儲けること」に他ならない、ということです。「自由と民主主義を基調とする国際社会の秩序を守るため・・・」などとの報道は、全く白々しいことがよくわかります。石油メジャーや軍需産業、通信、金融といった巨大資本と深く結びついた米国軍隊は、常にどこかの国に難癖を付けては緊張状態を作り、戦争を引き起こさずにはいられないようです。そして、圧倒的な軍事力と物量で圧倒したあとには、必ず米国企業と親米政権が残されています。
こうしたアメリカの権力構造が変わらない以上、地上から戦争をなくすことは、絶望的といえるでしょう。そして最近の軍事政策の特徴は、「戦争はアメリカが作り、最大の経済的利権もアメリカが確保するが、戦争遂行のための人命や経済的コストは最小に抑える」というものであり、そのためにこそ国連や同盟国を効率よく利用することが重要になっているのです。それは戦時中だけのことでなく、平時にあっても影響力は保持したままで軍隊維持費用を削減する、という政策とセットで実行に移されています。
アメリカが誇る精鋭軍、『海兵隊』。その目的は「海兵隊の強力な部隊は太平洋における戦略的前哨拠点である沖縄で即応体制を維持する前方展開部隊として機能」することであり、、在日米軍海兵隊は「日本の相互防衛に備え周辺地域の平和と安全を確保することによって日米間の相互協力および安全保証条約を支援」することとなっています。
ところがこの精鋭在日米軍海兵隊ですが、このほどグアムへ移動することになりました。これは何を意味するのでしょう?
沖縄が「太平洋における戦略的前哨拠点」ではなくなり、「周辺地域の平和と安全を確保する」ことの必要性も、危険性も薄れたと解釈すべきでしょうか?だとすると、自民党や民主党の前原氏などがさかんに吹聴している、「現実に高まりつつある中国軍事脅威論」などとアメリカの認識とは正反対になってしまいます。なによりも「日本の相互防衛に備え周辺地域の平和と安全を確保」するという日本にとって重要な任務が果たせなくなるではないですか。ついにアメリカは日本を見放すことにしたのでしょうか?
わたしの憶測を述べます。なんの根拠もない、空想にすぎませんが。
日本の存在と日本がアメリカのために果たしている役割は、アメリカの生死を決定するといっても過言ではないくらい重要なものであるとの認識は、アメリカ国内でよほどの政変でもない限り変わることはないと考えられます。したがって日本との関係を根本的に変えてしまうようなことは、少なくとも今はありえません。
そこで考えられることは二つあります。
一つは、日本周辺に出来する恐れのある軍事的脅威は、現在の日本政府の外交政策と自衛隊の戦闘力で十分対応しうるとの判断がアメリカにはあること。
もう一つは、在日米軍海兵隊の役割を改憲後の日本軍に引き継がせるというシナリオでは間に合わないほどに、次の戦争を準備する必要が差し迫った課題となってきたこと。
いずれにしても軍事戦略上海兵隊をグアムに置くほうが有利な事情があることだけは間違いないわけで、ここから新たな戦争ターゲットも推測されそうです。
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■いま、私にできること
http://kyuujyou.exblog.jp/3057395/
2006-03-23T18:23:00+09:00
2006-04-18T16:44:53+09:00
2006-03-23T18:23:30+09:00
kobo1947
がんばらねば!
副題が~いま、私にできること~
ハチドリとは体長10センチくらいで、ハミング・バードとも呼ばれるかわいらしい鳥です。
これは ちいさな力の大切さを教えてくれる南米アンデスの 古くて新しいお話――
森火事に一滴ずつ水を運ぶハチドリに対して、森から逃げた動物たちは「そんなことして何になるのだ」と笑います。ハチドリは「私は、私にできることをしているだけ」と答えました……。
一匹のハチドリのこの行為は勇敢であり、その心意気たるや見上げたものです。
でも、このハチドリが他者とは日ごろまったく「つながり」を持っていなかったら、場合によっては嫌われていて、「自分もやりたいけど、あのハチドリと一緒に行動するなんてヤーダ」なんて思われているのであれば、勇敢なハチドリの行為も、ほとんど意味がないことになってしまいます。
『学ぶ』ということは『つながる』ところまでいって意味を持つ―と、あるESD(持続可能な開発のための教育)をおしすすめている方が話されていました。
『いま、私にできること』として私はブログで今考えていることを公開してみることをしました。そうすることによって、ネットの世界と「つながる」ことができました。ブロガーズ・リンクに加わりました。そうすることによって、9条を変えたくない、という多くの素晴らしいブロガーと「つながる」ことができました。そして、ブロガーズ・リンクが『9条の会』が呼びかけている全国の集まりに参加することによって、さらに「つながり」が広がろうとしています。
一人でブツブツ文句を言っていたのと比べると、なんという違いでしょう!
もっともっと学べば、小さなハチドリであっても、多くの動物たちといっしょになってがんばれば、森の火が消せるかもしれません。]]>
戦う前に負けましょう
http://kyuujyou.exblog.jp/2945959/
2006-03-09T18:21:31+09:00
2006-03-10T20:50:54+09:00
2006-03-09T18:21:31+09:00
kobo1947
日々思うこと
しかし本当にそうなんでしょうか。本当に日本は自衛隊の軍事力を背景とした外交を行っていて、相手国もまた自衛隊の戦闘能力に圧力を感じていたのか、と考えると、なんだか違うような気がします。さらに、アメリカは本当に日本外交の楯になってくれていたのか、というと、これも違うような気がします。
イラク戦争に加担するようになる前とそれ以後の中東やアジア諸国の日本への対応の変化や、東アジア経済圏構想へのアメリカの対応などみると、そういう考え方に疑問が生じます。
では、日米安保条約を解消して米軍基地もなくし、自衛隊も戦闘機やら戦車やら戦争道具を全部なくしてしまったら、はたしてどれくらい危ないことになるのでしょうか。無防備な日本はどこかの国から必ず攻め込まれなければいけないものなのでしょうか。どの国が?どんな理由(こじつけ)で?どうやって?
日本の非武装を心配するみなさんがこれまで攻め入る国としてあげていたのは、北朝鮮であったり韓国であったり、最近は中国が主流のようですが、不思議なことにこの3国に限られているのですね。その他の国は心配ないのでしょうか。
仮に侵略されることが避けられない状況になったと仮定します。そのときはミサイルが打ち込まれたり空襲される前に降参しましょう。戦死者ゼロのままで。
侵略者に日本を統治する能力はないと思うのですが、仮に統治能力があるとしたら統治させましょう。そのことによって私たちの生活にどれだけの変化があるというのでしょう。小泉(=ブッシュ)よりも、占領軍が私たちにとっていい政治を行ってくれるなら、そのほうがいいかも・・・。
かつて戦闘機ごと敵艦に体当たりさせたり、魚雷に兵士を押し込めたり、人命を消耗品として扱い、その結果原爆が落とされ、都市が破壊され、日本消滅が現実のものになってようやく「無条件降伏」することの愚挙を繰り返すよりは、よほどましだと思います。
「無条件降伏」の結果、日本はアメリカによって統治されました。そして60年経った今日、はたして主権は回復しているといえるのでしょうか?アメリカと対等な独立国であるといえるのでしょうか。いや、真の独立国とはいえない、と考える人が圧倒的に多いのではないかと思います。ところが現在そのことを不幸であると感じながら生きている日本人はほとんどいないみたいです。人間に備わった「環境適応能力」の作用です。つまり「慣れ」です。アメリカのルールに慣れ、アメリカの文化に接するうちに、アメリカに親しみを覚えるようになってきたのです。なにもこのことが悪いといっているのではありません。むしろ当然の状態だと思っています。とはいえ、時々は冷静に自分自身の状況を考えてみることは必要ですね。(『慣れ』については華氏451度さんのすてきなエントリーがあります)
さて、ここで今ひとつの問題は、自分たちを支配したのがアメリカだからよかったので、北朝鮮や韓国、中国だと絶対がまんできない、という観念がどうやら多くの日本人の心の中にありそうです。それはいったい何に由来するのでしょうか。そこには言いたくないことですが、民族差別の意識・無意識があるのではないでしょうか。
北朝鮮、韓国、中国、そして日本、アメリカの現在の権力者が、この先も永遠にその立場に居続けるなどありえないことです。それぞれの国にはすばらしい人たちがおおぜいいます。「自分の国にも9条があればいい」と願っている人は、韓国にも中国にもアメリカにも確かにいますよ。けっして少なくはありません。北朝鮮はちょっとわかりませんが、必ずいてくれると思っています。そういう人たちと手を携えながら「全ての国に9条を!」の声を発していきませんか。
今回のエントリーでは、戦争の勝ち負けによって人間の幸・不幸が決まるものではないことと、私たち自身の中の民族差別意識を取り払って考えてみると、今までと違った考え方もできるのではないか、ということを問題提起してみました。
みなさまのご意見をお聞かせください。
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●全ての国に9条を!
http://kyuujyou.exblog.jp/2871991/
2006-02-28T17:29:56+09:00
2006-02-28T18:00:41+09:00
2006-02-28T17:29:56+09:00
kobo1947
日々思うこと
1945年、日本の無条件降伏によって第2次世界大戦が終わりを告げました。これに先立ち世界はそれまでの戦争の歴史を振り返り、あまりにも戦争の犠牲が大きいことを認識し、武力によって紛争を解決することの愚かさを反省し、2度と過ちを繰り返すまいとの思いから1945年6月のサンフランシスコ会議において、『国連憲章』が誕生しました。そうした意志が同年10月の国連正式発足へと結実したのです。こうした平和希求の流れの中で日本は連合国による占領統治がなされ、理想の国家の形を示すものとして日本国憲法が起草されました。
日本国憲法は、原案はGHQの作成によるものですが、既に多くの学識経験者や各政党から草案が公表されており、とりわけ民間団体である『憲法研究会』の『憲法草案要綱』がGHQに強い関心を持たせたといわれています。最終的にはGHQと日本国政府との間でいくつかの修整が加えられ、吉田内閣の下、戦後初の総選挙後の衆議院本会議、貴族院本会議とそれぞれ修正された後圧倒的多数で可決されました。その後天皇臨席の枢密院本会議で「帝国憲法改正案」として2名の欠席者を除く全会一致で可決したのです。以後日本はこの憲法の理想を目指して邁進していくはずでしたが、朝鮮戦争を境に東西冷戦は決定的なものとなり、1952年サンフランシスコ講和条約以後は、実質上アメリカ1国の管理下となったのです。冷戦を境に豹変したアメリカの戦争政策と、それに迎合することしかできなかった日本の歴代内閣によって無理やり作り出された現実は、憲法の目指す方向からは徐々にかけ離れていきました。今やアメリカは(ブッシュ政権は)世界で最も好戦的で危険な国となり、それゆえ孤立を深め、9条の理想からは最も遠い国へと堕しています。
日本は、平和への希望を担うことを世界中から期待されている国です。アメリカ1国の思惑に左右されてはなりません。日本国憲法前文に謳われている理想は、全ての国に共通するあるべき姿を示しています。IADL(国際民主法律家協会)は2005年の総会で「21世紀に戦争のない世界をつくりあげることは、人類の悲願である。それゆえ、 第9条は、人類の希望の原理を指し示している、人類の宝であると言っても過言ではない。人類の希望の原理を指し示している、人類の宝を破壊することは絶対に許されない」と決議しています。
今多くの国が軍隊を有しているからといって、日本も軍備しなければならない理由などありません。逆に、全ての国が『9条』を持つように努めることこそ大切なのではないでしょうか。
『9条を守る!』から『9条を広める!』へと思考を発展させる時期が来ていると思います。
不幸な戦争を体験した人も平和憲法の下に生まれ育った人も、憲法の初心に思いいたせば、日本人にはみな『人類の宝』を守り発展させるという、平和の義務が課せられていることを自覚する必要を感じます。
●『全ての国に9条を!』国際フォーラム IN OKINAWA
といった感じの運動を創出することはできないものでしょうか。
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すてきな人を知りました
http://kyuujyou.exblog.jp/2713297/
2006-02-09T23:15:04+09:00
2006-02-09T23:15:04+09:00
2006-02-09T23:15:04+09:00
kobo1947
すばらしいこと!
きくち ゆみさん
《アメリカの戦争をやめさせるために、私たちができること》
↑click!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
エントリーは今日2個目かぁ!
オリジナルな文章表現はやたら遅いくせに、引用するだけだと早いんですよねえ、これが。オホホ(照れ笑い)]]>
『平和への結集』からの緊急報告
http://kyuujyou.exblog.jp/2709084/
2006-02-09T14:28:32+09:00
2006-02-09T17:28:21+09:00
2006-02-09T14:28:32+09:00
kobo1947
がんばらねば!
大阪の★遊牧民★と申します。
私も参加している「草の根メディア9条の会」のジャーナリスト近田洋一様よりの緊急の訴えです。多くのMlLやHP,ブログなどに流してください。マスメディアにも可能な限りお知らせ願います。
このメールは「平和の井戸端会議ML」「市民社会フォーラムML」「クシニッチML」「劣化ウラン廃絶キャンペーンML」「非戦通信ひろばML」「平和への結集ML」「日本共産党中央委員会」にBCC配信しております。それぞれのML等の主旨に合致しない点はお詫びいたします。
【以下転送・重複ご容赦】
全文転送転載可
皆さまへ。訴え
[沖縄版アブグレイブ事件]
辺野古海上基地建設現場で起きた米兵による屈辱的犯罪行為に対する抗議 とメディアの報道を
近田洋一(ジャーナリスト・在埼玉)
沖縄県辺野古海上基地基地建設現場で起きて起きていることについて、あなた(貴団体)としてできうることをしてください。
初めて事件を知ったのは知人のジャーナリスト・森口豁(かつ)氏の次の発信です。
「信じられないようなことが辺野古で起きた。本土(広島)から辺野古の浜を訪ねた一人の青年が、3人の米兵に小突き回されたり、四つん這いにされたうえ、浜を断ち切る有刺鉄線に結わえつけられた平和を願うメッセージを取り除くよう強要されたという。1月22日午後7時頃のことだ。」
僕は驚愕し、仲間に報告、現地と連絡を取り、次のことを確認しました。
①事件はフェンスのこちら側(民有地)で起きた。報じたのは沖縄2紙と地元放送局だけ②那覇防衛施設局は抗議文書の受け取りを拒否②米軍は「事件はなかった」と全面否定③所轄の名護署は告発の受け取りを拒否していたが、2月に入ってようやく受理④抗議行動は続いているが本土メディアは依然無視の状態。
僕はイラクのアブグレイブ刑務所で起きたレイプ・恐るべき屈辱的な暴力を想起します。同時に本土メディアの対応はイラクで起きた香田さん事件のよな冷酷さ(ひどいバッシング)と同質のものを感じます。メディアの隅に身を置く者として言いようのない恥ずかしさを覚えます。
沖縄現地はこの事実を本土が知ることを訴えています。僕たちははこちらの仲間と相談して森口記者の通信を添付し、先輩、仲間、親しい友人である皆さまが次の行動を取られるよう、呼び掛けることにしました。
①家族、知人に話してください②可能な限りメールを転送して呼び掛けを③メディア に関わる仲間、組織は同僚メディアに対して事件を取り上げるよう、最大限の働きか け(なすべき当然の圧力)を!
本文(事件内容)は一部、既に発信済みですが、その後の経過(現状)もありますので、重複を承知で、あらためて送信致します。以下、前文以降の森口記者からのアピールです。
2001年1月31日 発
辺野古で起きたこと
森 口 豁
アピール(抗議文)と、基地反対協議会の平良夏芽さんからのメールを読むと、青年が受けたの心の傷の大きさと、沖縄米兵の占領者意識ののっぴきならない激しさをひしひしと感じる。
二人のメールにはこうある(一部略)。
〈平良さんのメール〉
『今朝、弁護士と共に本人からの話を現場をたどりながら聴きました。1時間以上に渡って、こづき回され、他の人が書いてあった「普天間基地はアメリカに持って帰れ」というメッセージを四つん這い状態で消させられ(膝をつくと、背中を押され再び四つん這いにさせられたそうです)。またこれも他の人が結んでいた平和のメッセージリボンをはずさせられ、最後には、砂の上に「SORRY」と書かされた屈辱は、相当のものです。
彼は「自分はあきらめても、他の人が同じような目にあうことは許せない」といっています。しかし、今後のこともあるので取り敢えず匿名で本人の抗議文を関係各所に突き付け、その動向を見ながら、本人が表にでるかどうか判断するそうです』
〈Hさんのアピール〉
『今回、私が被った事件は絶対に許せないものです。私は沖縄のことを知らずに旅をしていたものです。那覇に立ち寄った時に辺野古に関連するチラシをもらいました。そして、辺野古まで来ました。辺野古に着き、辺野古の浜辺に有刺鉄線が引かれ、砂浜が基地に奪われているのを見てとてもショックでした。そして、それを知らない多くの人達に知って欲しいと思いました。その有刺鉄線には「基地は要らない」というたくさんの人達のメッセージや思いがリボンに書かれてしばってありました。
米兵は私に対してそのリボンを引きちぎるように命令し、強要しました。
私は多くの願いが込められたリボンを引きちぎる行為を許すことは出来ません。そして私自身がその行為を強要されたことに強い怒りを感じています。 私は私が米兵にされたことを皆さんに訴えます。TVには写らない沖縄があるということを、沖縄の 現状は60年続く戦争状態にあることを、日本中が戦争状態にあることを。このことを 知らない多くの人達に知って欲しい。 沖縄は(日本に)返還されたと聞きました。しかし、私が見た沖縄はいまだに植民地状態にあります。こういう状態を多くの人々が知らなければとこのようなことが起こらないために』
なんと不気味な事件だろう。米兵の憎悪の激しとその陰湿さ、執拗さは尋常ではない。イラクやアフガン体験が、彼らの精神を荒廃させ、人間性を喪失させているのだろうか。しかし例えどのような理由であれ、このような行為は絶対に許せることではない。 気になることが3つある。その一つは、今回もまた犯人が「3人」だったこと。95年の少女暴行事件も「3人」だった。他にも3人組による事件はあった。
「3人は社会の始まり」という。人間3人一緒なら理性を働かせる者が一人ぐらいはいるのが普通だ。ところがそうはならない。僕はそこに沖縄の闇の深さを感じる。
二つ目は、アメリカ人、とりわけ兵士たちの対日意識の問題。彼らの心の中に「ブッシュと小泉」のような“従属関係”、つまり「日本人は何もかもアメリカに従うもの」だとする共通認識がめばえているのではないか、という点だ。だとすれば、日米同盟の悪しき終着点、というべきだろう。コトは深刻だ。 そして3つ目はマスコミの問題。今度の辺野古の事件を僕は沖縄からのメールでしか知ることができなかった。本土のマスコミでは報道されていないからだ。いったいなぜ報道しないのだろう。(了)
【転送終わり】
★遊牧民★
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考え方を整理してみました
http://kyuujyou.exblog.jp/2678519/
2006-02-06T01:00:57+09:00
2006-02-14T17:30:19+09:00
2006-02-06T01:00:57+09:00
kobo1947
日々思うこと
A.アメリカは戦後一貫してわが国の後ろ盾であって、その強大な軍事力こそがわが国が侵略を受けなくさせている、いわば抑止力である。したがって、わが国の安全は米軍が駐留してくれているからこそ守られている。
(1) これからもアメリカに従っていこう。アメリカに言われるとおりに憲法を改正し、アメリカの思うように動かせる軍隊を持ち、それでアメリカの負担が軽減できるなら、お返しにもなる。
(2)憲法を改正してはいけない。自衛隊を最大限許される範囲で軍隊化するが、基本的には今までどおり。アメリカの無理は聞かなければならない。
B.憲法を改正し自国の軍隊を保有する。そうすることによってアメリカ依存を脱却し、真の独立国となれる。
(1) 今や世界は1国帝国主義から先進諸国による分散統治の時代。日本は先進圏の1員として一定の役割を担うべきである。必要なら核兵器も保有する。
(2)アメリカを含め他国からの干渉を一切排するが、全ての国と友好関係を保つように努め、あらゆることを主体的に判断し対処する。平和主義に努め、軍隊は専守防衛に徹する。
C.人間の理性のみに依拠し、一切の軍事力を廃棄する。安保条約を解消し、全ての国と対等・平等な友好関係を築く。
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これまでわが国の政府が取ってきた姿勢はA-(2)といっていいでしょう。しかしアメリカの事情の変化は、このような状態をこれからも継続していくことは困難なものにしているようです。小泉政権になってからはA-(1)またはB-(1)を志向しているように思えます。この2つはいずれもアメリカの戦略によって選択が決まります。
さて、B-(2)ですが、実は最も多くの人が有している考え方なのではないかと思います。憲法改定絶対反対を主張する人の中にも結構多いのも事実です。この考え方をする人の殆どが、主権がアメリカに握られているような現状のままで軍隊を持つことは避けたほうがいいが、基本的には自衛手段としての軍隊は必要、という考えなのではないでしょうか。あくまでもアメリカとの摩擦を最小限に抑えることが前提となります。
私はCです。B-(2)は中途半端で、アメリカとの摩擦を回避することはできません。最も現実的ではない考え方だと思います。Cの立場を常に一貫して全世界にアピールし続けます。全ての国が9条を持つことを訴え続けます。正直なところ全ての国家が金食い虫の軍隊を持つ必要がなければ持ちたくない、と思っているのではないでしょうか。自衛のためにやむなく・・・というのが本音でしょう。自衛が必要なのは攻撃に対処するためです。ところが、攻撃する側の殆どが自衛のためといっているのですから、ややこしいですね。それならいっそのこと軍隊をなくし戦争放棄を宣言すれば、攻撃される口実を誰にも与えないですむのではないか、という実に単純な発想です。日本が名乗りを上げれば、同調国が必ず現れると思います。2カ国、3カ国と平和同盟が増えれば、国際世論はガラッと変わることでしょう。
自宅や町内に悪者が犯罪目的で忍び込んできたらどうする、ということとは性質の違う話なので、念のため。
軍事力保持に反対するいまひとつの理由は、シビリアンコントロールが効かなくなることです。そもそも意見を通しやすくするための軍事力なのですから、軍を掌握する者の発言力は外に対しても内に対しても当然強まります。軍人が政権を握った状態、軍国主義への一里塚ですね。
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当ブログ主から一言
http://kyuujyou.exblog.jp/2621912/
2006-01-30T19:25:06+09:00
2006-01-30T19:25:06+09:00
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kobo1947
日々思うこと
いかなる内容のコメントであれ、全て感謝をこめて受け止めています。エントリーへの共感であれ批判であれ、勉強する上での大事な助言と考えています。
当ブログを訪れていただく人は、実社会での地位がどれほど高かろうとも、全て平等です。したがって一部のコメント中に見られたような、高いところから見下ろすような表現は極力避けていただきたいものです。たとえば、
「重ねて言います。正確に理解して下さい。
自らの見解に合わなくても、目を塞がないで下さい。」
このようなものの言い方とか決め付け方はいただけません。論旨の補強材料としていくつかの事件等を取り上げますが、論旨そのものを立証するための学術論文のつもりでエントリーしているわけではないので、そこらあたりを弁えてコメントいただければありがたいです。
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日本は軍隊を持ってはならない!
http://kyuujyou.exblog.jp/2584073/
2006-01-26T12:28:36+09:00
2006-01-26T13:01:48+09:00
2006-01-26T12:28:37+09:00
kobo1947
日々思うこと
これまで北朝鮮との関係を中心に、数回に分けて軍隊の不要を主張してきましたが、今回はまとめとして一応のピリオドを打とうと思います。
少し長文になります。
・公平な話し合いを望みます
北朝鮮との関係を重視したのは、アジア諸国とわが国との間では北朝鮮が一番緊張関係にあると思うからに他なりません。というのもアメリカの対北朝鮮政策が極めて強硬なものであって、その結果日本国民の意思とは関係なく戦争に巻き込まれる危険性が否めないからです。ブッシュは9.11直後テロリストへの宣戦布告をし、「テロリストをかばう国もテロ国家とみなし攻撃対象とする」と一方的に宣言した後「ビンラディンを差し出さない」としてタリバン政権を攻撃しましたし、「テロ国家」と決め付けた挙句「大量破壊兵器を出さない」ことを理由にイラクを攻撃しました。そして「テロ国家」「悪の枢軸」と決め付けた上で、今北朝鮮に「核をなくせ」と迫っているのです。すると話し合いには強力な軍事力をちらつかせることが有利と信じて疑わない金正日は、慌てて核兵器の保有を宣伝し始めました。6カ国協議ですが、どうもよくわからないところがあります。アメリカをはじめとする5カ国は、北朝鮮の核廃棄と核施設への立ち入りを求めています。それに対して北朝鮮はアメリカに不可侵条約を結ぶことを求めています。北朝鮮としては当然の要求だろうと思うのですが、不思議なことにアメリカはこの要求を拒否しています。つまり、北朝鮮の軍備を骨抜きにし、それを確認した後も安全の保証はしないといっているのです。「おまえをやっつけようと思うのだが、やっつけやすくするためにおまえ自身の手で戦闘力をなくせ」と言われて素直に従う者はどの世界にいるでしょうか。核廃棄後の安全保障という北朝鮮の要求に対して、アメリカ以外の4カ国の態度が見えないのは何故でしょう。政府が公表しないのかマスコミが報道しないのか、不可解なことです。
もしも日本に軍隊があって、実際の指揮権はアメリカが牛耳っているとすれば、間違いなくアメリカが北朝鮮に宣戦布告し、日米軍が攻撃することになるでしょう。アメリカの目的は、金正日政権を倒し北朝鮮に「グローバルスタンダード」を持ち込むことに他ならないのですから。かくして北朝鮮と北朝鮮から報復攻撃を受けた日本の領土が荒廃し、その後何が残るのでしょうか。
いま9条を変えて軍隊を持とうと考える人たちは、積極的にこういった状況を作り出したがっている、と私の目には映ります。こうした状況になっていないのは、9条があるから、自衛隊が軍隊ではないからなのではないでしょうか。
・先進諸国の思い上がり
アメリカがこのような行動をとるのは、冷戦終結後の新たな「世界秩序」の模索の一貫だと考えられます。北米、西欧、日本などの先進諸国から成る「先進圏」では、政治的・経済的な相互依存を強める中で共通の価値観と秩序を構成してきています。そしてグローバルにその他の国々をこの中に取り込んでいくことが「新たな世界秩序」へ向けての目的としていることです。そのことに抵抗する国家や民族に対しては武力をもって制することもいとわないし、現実に行われています。
しかしこの考え方は「先進圏」諸国の利己主義的な思い上がりといわざるを得ません。「先進圏」と異なる価値観を持った国家や民族は、なにもイラクや北朝鮮ばかりではないのです。世界には「先進圏」と同じ行動様式を執ろうにもとれない国、価値観の全く異なる国や民族の方がはるかに多いのです。ところがいつの間にか「先進圏」の価値観と秩序が「グローバルスタンダード」であるというふうに私たち自身の心の中にも入り込んできているのではないでしょうか。
「グローバル」かどうかはともかく、けっして「スタンダード」ではありません。それは、いかなる名目を冠していようとも、侵略行為を正当化しようとするものに他なりません。国連に加盟する全ての国々では(「先進圏」諸国も含めて)、民族自決の権利や内政不干渉、戦争の回避は、今もなお自明の原理として尊重されており、これこそが「スタンダード」であることに変わりはないのです。
このような情勢を背景に、アメリカの戦略はここ数年来変化してきているふしがあります。外国にある米軍基地を縮小もしくは撤去していることです。日本から撤去することも計画されているのかもしれません。勿論これはアメリカが平和主義になったからではなく、アメリカの戦争を他国に行わせることが目的です。膨大すぎる軍事費を抑え、孤立を深める傾向にもストップをかけ、自国民の生命や財産を失うことなく目的を達成しようという、実に虫のいい戦略です。
・軍隊を持たないことこそ真の強さ
ところで1985年3月、イラン・イラク戦争でイラク軍がテヘランに空爆を開始、在留の外国人が脱出のために空港に押し寄せたが、日本の航空会社は現地に就航していなかったため、邦人が孤立。トルコ政府が救出のために急きょ特別機の派遣を申し出、トルコ航空機によって約250名の邦人が救出されるという出来事がありました。この危険な任務をトルコの人々がすすんで受け入れてくれたのには理由があったのです。1890年の『エルトゥール号遭難事件』の際、トルコの遭難者が日本の貧村の人々によって救出され手厚くもてなされました。このことがトルコで大きな感動を呼び、以後トルコの歴史教科書に載ることにまでなったのです。トルコの人々は子供の頃から当時の事実を教えられ、100年経ってもなお日本人に好意を寄せてくれていたのです。このように国籍を問わず人を「死なす」ことではなく「生かす」ことに献身する行為は、誰の心にも深い感銘を与え後々までも記憶に刻まれるものなのでしょう。
同様のことがイラクにおいてもいえるのではないでしょうか。日本はイラクへの経済協力を長年にわたって行ってきました。軍事的野心を懸念する必要のない日本の援助およびNGOのボランティア活動は、イラクの人々の歓迎するところであり、日本は彼らにとってこの上ない好意と感謝の対象でした。自衛隊がサマワに駐留してからは何人のイラク人が報道カメラに向かって「どうか帰ってほしい。日本人に銃を向けることはしたくない。」と言ったことでしょう。今のところサマワの自衛隊がイラク反米勢力による攻撃を受けていないのは、イラクの人々によって守られているからだと、私には思えるのです。
中村哲氏(ペシャワール会医療サービス)は「日本人が外国でその国の人々が本当に求めている活動を行うとき、もっとも強い支えとなるのが憲法9条。9条を理想論という人がいるが、それはあまりにも現実を知らなさ過ぎる。9条を変えて軍隊を持ったなら私たちの活動はほとんどできなくなるだろう。」と述べられています。高遠菜穂子さんや郡山総一郎さんからも同様のお話を伺いました。
・軍隊は国民を守るものではない
9条を変えて軍隊を持つべきという理由で多いのが、軍隊がないといざというときに政府は国民を守れないというものです。はたして軍隊は国民を守ってくれるのでしょうか?ここに誤解があるように思えてなりません。軍隊の使命は国防です。国を守ること。わが国で国という単語が使われる場合、それは国家(体制)を意味します。お上、公も同義として使われることがあります。いずれにしろ国とは国民もしくは個人とは対立概念にあります。国を守るためなら軍隊は自国民に対しても銃を向けることも珍しいことではありません。20世紀は戦争の時代ともいわれ数多くの人々が軍隊によって命を奪われました。その半数以上が実は敵軍によってではなく自国の軍隊によって殺されたということです。政情不安定でクーデターが繰り返されるような国にあっては、もっぱら自国民を殺すことしかしないような軍隊もあるほどです。
コスタリカという中米の小国は日本と同じく軍隊を捨てた国です。内戦が繰り返されそのたびに多くの国民が犠牲になる、そのような状況をなくすべくコスタリカの人々は軍隊をなくす大統領と政府を選んだのです。現在中南米で最も民主主義が安定している国と言われています。ご存知のようにコスタリカの周辺は日本とは比較にならないほど緊張状態にあるのですが、「外国から攻められたら誰が国を守る」というのとはまるで異なる発想で国防を考えていることは確かです。
第2次大戦で日本が無条件降伏した時点で中国には大勢の軍隊と民間人がいました。中国人民軍からの報復を恐れた帝国陸軍は、なんと、民間人を護衛することなく逃げたのです。幼い子を連れては逃げることのできない人たちは、泣く泣くわが子を知り合いの中国人に託しました。沖縄では敗戦後であるにもかかわらず、「1億玉砕」のスローガンのもと、帝国軍は多数の自国民を殺したのです。「国体護持」と「万世一系の天皇」を守ることを義務付けられた軍隊であってみれば、それらに見られる行動はむしろ当然のことだったでしょう。
・永遠に丸腰で
紛争を解決する手段として武力に頼るということは、すなわち理性の敗北を意味することではないでしょうか。長中距離ミサイルならいざしらず、テポドンが発射されたらこれを海上で迎撃するなど不可能なことです。そういう事態にならないよう私たちは理性を働かし最大の知恵を結集して平和と友好に努めようではありませんか。戦争に悪も正義もありません。攻撃されたら大声で近隣に助けを求めましょう。その結果自分が死ぬことになるのであればそれでもいい。自分の命と引き換えに、子孫に『誇り』を残してやれると思いませんか。憲法前文にある「専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において名誉ある地位を占め」るとはこういうことだと解するものです。
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3.日本が外国から武力攻撃を受ける局面
http://kyuujyou.exblog.jp/2497058/
2006-01-17T00:34:03+09:00
2006-01-19T12:20:34+09:00
2006-01-17T00:34:03+09:00
kobo1947
日々思うこと
①日本が宣戦布告を受け戦争状態になる場合
・侵略される危険
およそ国連加盟国が理由もなく他国に一方的に宣戦布告をし、侵略行為に及ぶことなど、現代ではありえないことです。仮に国連を脱退して攻撃し日本を支配下に置いたとしても、侵略された後の日本は、経済活動や法秩序その他一切が完全に形を変えてしまうので、その後の国連による制裁や国際社会における孤立を考えれば、ほとんど意味のない行為だといわざるをえません。
・報復攻撃を受ける危険
憲法第9条によって日本から戦争を仕掛けることはないのですから、報復されることもありえません。しかし、アメリカがアジアの国と戦争状態に陥った場合には、間違いなく日本の米軍基地が最前線基地となりますから、そこへの(日本国土への)報復攻撃は当然考えられます。
②テロ攻撃を受ける場合
テロとは政治的な目的を持って民間人個人もしくは民間団体が行う犯罪です。テロ行為は国内外を問わず行われますが、そもそもアメリカとの軍事的な絡みを抜きにすれば、日本の要人や航空機、船舶、建造物が政治的な目的を持って攻撃される理由がはたしてあるでしょうか?
テロではありませんが、公海上で日本の船舶が海賊に襲われるという事件が頻発しています。これは私たちでも旅行すれば強盗に襲われる危険はあるわけで、世界から犯罪がなくならない限り常に存在する危険と言わざるを得ません。航海を安全なものにすることは全ての国の責任であるはずですから、まずは海賊出没地域に隣接する国家群の責任において取り締ってもらいたいものです。さもなければ、国連で対処すべきことだろうと思います。
シーレーンを確保するために自衛艦が商船や客船を護衛するなどということは、非現実的であり感心できません。ましてそのために軍隊を持つなどもっての外です。
③誤射・誤爆によって建造物の破壊や人命が失われる事態
地球上に核兵器やミサイルをはじめとする破壊兵器が存在し、その管理を神ならぬ身の人間が行っている以上、この種の危険は常に目の前にあることを私たちは覚悟しておく必要があると思います。不幸にしてそのような事態に立ち至ったとき、それが意図せぬ誤射・誤爆であることが明白なら、過失として「戦争」によるのでなく「対話」によって解決を図るべきです。過失を犯した責任者を罰することと損害賠償をきちんと行わせることです。国家として誠意ある態度をとろうとしない場合には、国連安保理事会や国際司法裁判所、国際刑事裁判所への提訴などが考えられます。
ところで拉致事件や不審船問題は今後も起こりうることでしょうか?わかりませんが、少なくとも今は日本の治安当局が怠けてでもいない限り、日本の領海内に不審船が近づいた段階で事前に察知できるはずだと思うのです。人工衛星からの地上観察能力は恐ろしいほどに発達し、車や人が動く様子まではっきりと見えるくらいです。今やお金さえ払えば、私たち一般人であってもそうした画像がリアルタイムで見ることができるサービスが既に提供されている時代ですから、24時間体制でプロが日本海を監視することなど当然に行われているはずと思うのですが。
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2.日朝両国間の障壁
http://kyuujyou.exblog.jp/2437971/
2006-01-10T19:18:52+09:00
2006-01-10T20:30:23+09:00
2006-01-10T19:18:52+09:00
kobo1947
日々思うこと
・拉致問題について
この問題は人権及び人権蹂躙への補償と、犯罪捜査及び犯罪人に対する処分という2つの側面があります。人権問題では、今となっては原則論を超えた判断や対処が必要であって、主として拉致被害者の現在の意思が最優先されるべきでしょう。蓮池さんや地村さん、曽我さんのように家族ぐるみで帰国を望まれ果たされたことは本当に良かったと思いますし、そのことによって幸せになられることと確信します。しかし、被害者の中には彼らとは異なる条件下で生活することを余儀なくされている人たちがいることも確かなことであり、そうした人たちの希望される道筋は必ずしも蓮池さんや地村さん曽我さんと同じではないかもしれません。「即時帰国」の日本側要求に対して北朝鮮当局が明確な態度を取れないのは、むしろ被害者自身の気持ちの中に躊躇いがあるから、ということも考えられます。いずれにしろ、彼らの本心を私たちが(政府やご家族も含めて)知ることは困難なことのようです。したがって最も確実な方法は、国交を正常化し自由往来を可能にすることです。
拉致犯罪の捜査ですが、実行犯が明らかになった今、政府として2国間協議であれ6カ国協議であれ、北朝鮮に犯人の身柄引き渡しを要求すべきでしょう。国連に仲介を依頼し、国際法に基づいて実行させることも可能だと思われます。このような問題も国交が正常化され犯罪人引渡し条約が締結されるならば、現在の米兵による犯罪に関してアメリカに引渡しを要求すること以上に、スムースに事が運ぶように思われます。
・核兵器をはじめとする軍備拡大について
2002年1月にブッシュにより「悪の枢軸」というレッテルを貼られ、イラク同様アメリカが先制攻撃できる対象と位置づけられて以来、北朝鮮は核開発と核兵器保有を宣伝し始めました。私にはこのやり方は絶対に肯定できないことですが、「国を守るために軍隊が必要」と考える人たちと同じ論理のように思えます。ところがその年の9月『日朝平壌宣言』が両国首脳の間で交わされました。ここには互いの安全を脅かす行動はとらないことやミサイル発射のモラトリアムが謳われています。現に国際世論を押し切ってまでイラク侵攻を行っているネオコンブッシュからプレッシャーをかけられている中でのこの『宣言』は、高く評価できるのではないでしょうか。6カ国協議のあり方が「これを飲め、いやなら叩く。」といことでなく、互いに信頼関係が築けるようなものへと発展していくことを願うばかりです。一番の理想は、日本代表の強いアピールによって6カ国が互いに核を廃棄し軍縮へと向かうことです。
・戦後補償について
この問題は事情が複雑で説明がややこしくかつ面倒くさいので、結論だけ述べると、日本が戦争で関与した30数カ国とはサンフランシスコ講和条約に基づく賠償条約によって国家間レベルでは解決されているものの、唯一北朝鮮とだけは未解決のままだということです。したがって国交正常化が実現するしないにかかわらず、原則としては、日本は北朝鮮への戦後賠償の義務がありながら、今日に至っても依然として棚上げ状態のままであるといえるでしょう。ただしこの問題は2002年の『日朝平壌宣言』において国交正常化交渉の中で協議するという方向が明確に示されました。もっとも戦後補償には個人補償も含まれますから、日本が植民地支配していた国々の被害者への補償は未解決の部分が多く残っています。
次回は「日本が外国からの武力攻撃を受ける局面」について考えてみたいと思います。
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