黒木和雄監督を偲ぶ


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              ― 父と暮らせば 製作スタッフを代表して ―
                      監督 黒木和雄

170人の方々の感想文を拝読しました。
映画をごらんになったすぐ後にこれだけの感想を寄せられた人々の熱気にまず圧倒されました。と同時に、この映画の作り手の一人として映画をごらんになっていただいてよかったな、 という率直なよろこびを抱くことができました。
あらためて皆様に感謝の気持ちをお伝えいたします。
戦後60年、私も戦争体験者(子供でしたが)の一人として戦争の悲惨さ、醜悪さ、残虐さについて語りつたえていかなくてはならないと思っております。
感想文全体にみなぎる平和への強い皆様のお気持ちをひしひしと感じることができ、大きな勇気をあたえられました。
ありがとうございました。


昨年5月、私の属する市民グループは、映画館の協力を得て「父と暮らせば」の上映運動を2週間にわたって行いました。この映画は、1600人を超える観客を呼び、170人に鑑賞直後の感想を書かせたのです。

○父をはじめ多くの人を失い、自分だけ生きたのは申し訳ない、という気持ちは、JR福知山線の大事故で二輌目に乗っていて奇跡的に生き残った青年が、同じことを言っていた。このようなことを繰り返してはならない。亡霊の父が娘に言っていた「この惨事を、ありのまま後e0084918_1312199.jpg世に伝え、同じことを繰り返させないのが、生き残ったものの務めだ」という言葉は、胸に響いた。政府が9条を変えて戦争できる国にしようとしている時、過去の愚行を語り伝える大切さを改めて思わされた。(78歳・男)
○主人公一人の身の回りに、被爆による様々な物語があって原爆という当時の悲惨さを知った。被爆した方々が沢山みえるのなら、物語は数え切れないほどあるのだろうと思うと、心が痛んだ。生き残ってしまった苦しみを訴える娘にお父様が「死んだ人はそんなことを望んでいない」といったセリフが印象的で、恐ろしく、忘れたいけれど忘れてはいけないということe0084918_132867.jpgの大切さを感じた。(20歳代・女)
○昔の原子ばくだんがどれだけこわいことかを知って、とてもびっくりしました。とても多くのぎせい者がでたことも知ったり、生きていてもとてもつらいんだなぁと思いました。私、もうこんなことは、おこってほしくないと思います。(12歳・?)

e0084918_136261.jpgこれらの感想文を読みながら私たちは涙しました。そして感想文集を作り、多くの人にもぜひ読んでもらいたいと思いました。そうした状況を黒木監督に知らせ、感想文の全てに目を通していただいたところ、監督から文集への寄稿が送られてきました。
この一文こそ私たちへの遺稿となったのです。
本日は初七日。この遺稿を皆様に紹介し、改めて生前の監督を偲びたいと思います。
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  by kobo1947 | 2006-04-18 13:13 | 日々思うこと

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